自己資金と諸費用

住宅の資金計画の中で、原則的に住宅ローンの対象とならない出費を一括して「諸費用」と呼び、「自己資金」でまかなうことになる資金です(注1)。

諸費用は次のように大別できます(注2)。

①住宅ローンに関連する諸費用
②土地購入に関連する諸費用
③建物新築に関連する諸費用
④その他の諸費用


①住宅ローンに関連する諸費用
・保証会社を利用する場合の信用保証料
・信用会社手数料
・融資手数料
・金銭消費貸借契約書の印紙代

②土地購入に関連する諸費用
・仲介手数料
・土地所有権移転登記費用
・土地抵当権設定費用
・水道加入金
・地盤改良工事費(必要に応じて)
・地盤保証保険料
・取得年の固定資産税
・土地不動産取得税(減免措置有り)

③建物新築に関連する諸費用
・建物請負契約印紙代
・建物表示登記費用
・建物保存登記費用
・建物不動産取得税(減免措置有り)

④その他の諸費用
・地鎮祭
・引っ越し費用
・カーテン、インテリア、空調等家電製品
・外構(含む植栽)
・再生可能エネルギー設備(太陽光発電機器等)


予算の目処としては、土地を買って新築する場合には、総額の内訳として10~15%。外構を含めれば20%程度を見越しておく必要があります(注3)。
特に外構工事費用は、意匠、仕様によりますが、思いの外高額になることがあります。


※自己資金と諸費用のポイントまとめ

・頭金と諸費用を区別する
・諸費用には、銀行・土地・建物・その他の諸費用がある
・特に外構については意外に高額になることがある

(注1)住宅ローンの借入額を減額するための内入資金である「頭金」とは区別しておきましょう。

(注2)金融機関によっては住宅ローンの内訳として取り扱いできる項目もありますので、具体的には申込み先の金融機関でご確認下さい。

(注3)諸費用の額は、土地所有の有無、注文住宅か建売住宅若しくは分譲マンションかによってよって大きく変わりますので留意下さい。