土地の購入と選び方
土地を購入してからお家を建てる方へのご案内です。
購入する土地を決める順番としては
- お家を建てる地域(エリア)を決める
- 地域のなかで気に入った土地の候補を選ぶ
- 予算について住宅の建築費用とのバランスを考える
① お家を建てる地域(エリア)を決める
- 通勤、通学の利便性
- 最寄り駅へのアクセス
- 商業施設(ショッピングモール、スーパー、コンビニ)への接近性
- 役場、公園、医療施設等の公共施設への接近性
- 住宅地域としての環境と発展性
- 風水害、地震、土砂災害等の自然災害のリスク(ハザードマップでチェック)
②土地の候補を選ぶ
- 接続道路の状態(道路幅員、セットバックの必要性の有無)
- 上下水道、排水、電気、ガス等のインフラ整備の状態
- 用途地域、防火地域・準防火地域、建築制限(建ぺい率、容積率)各種制限の程度
- 地盤の強弱(地盤改良の必要性の有無)
- 地積、間口・奥行・形状
- 方位
- 境界の確定の有無
- 日照の程度
- 傾斜の有無と高低差(道路との関係性)
- 騒音の有無
- 隣接地の状況
- 土壌汚染の有無
- その土地の歴史(過去の利用状況)
③土地購入の際の諸費用
- 仲介手数料
- 登記費用(所有権移転に伴う登録免許税と司法書士報酬)
- 分筆費用(分筆が必要な場合)
- 固定資産税・都市計画税(購入年分を売主と按分する場合)
- 不動産取得税
- 地積更正費用(実測面積と公簿面積が異なる場合)
- 地目変更費用(宅地への地目変更が必要な場合)
- 各種工事費用
1.既存建物の撤去費用
2.造成・整地費用
3.水道・ガス引き込み費用
4.境界・擁壁設置工事
5.地盤改良工事費用
④土地の取得費用の予算
マイホーム取得の総費用のうち、土地の購入費用を考えた場合に、(首都圏と地方とは事情が異なるものの)総費用の内20~30%が土地の取得費と考えておけばよいでしょう。
但し、購入予定の土地が「分譲住宅地」である場合と「既製の宅地」である場合と「農地、山林等の非宅地」である場合とでは、土地の取得に付随する諸費用の額が異なりますので注意が必要です。
特に「分譲住宅地」は道路の接続や境界確定が事前に完了しており、水道、電気、ガス、排水等のインフラ設備も完備してますので(一般的には多少割高であっても)取得費の見通しが立てやすいです。
これに比較して街中の宅地や農地等は、実際に住宅地として建物の建築確認申請が可能なように整備するための測量費用や造成工事費用、各種の許認可のための申請費用がかかり、見積りの結果、土地の取得費が思いの外高くなる可能性があることに留意する必要があります。